おまえのアソコにぶっといヤツをねじ込んでやる!
Storyエンジン系

【DUCATIシングルの弱点とは、】

いきなりいやらしいビデオのタイトルみたいですみません。(笑)

DUCATIシングルは比較的丈夫なバイクじゃないかと思っていますが、そんな中でも弱点の一つにエキパイナットの入る部分のネジ山がダメになるというのがあります。

きちんと取り付けられた状態であれば問題は起きないのですが、たまたま緩んだ状態で走り続けたりすると痛めてしまうようです。

振動の出方やネジ山の状態、またエキパイナットとの相性などもあるようで、いずれにせよちょこちょこ気に掛けていただき、定期的にエキパイナットレンチで締めてもらうのが一番かもしれません。

エキゾースト・ガスケットも新しいものを使い、エキパイナットレンチでしっかりと締めてもらえれば心配無いのですが、それでも緩むようならヘッドにある穴とエキパイナットをワイヤーロックで留めていただければ問題ないでしょう。

とは言え、ヘッド側のネジ山の状態は常に気にしたい部分ではあります。

【もし、つぶれ気味だったらどうする?】

ここのネジ山がダメになっちゃうと排気漏れを起こすので、走行不可能になってしまいます。(涙)

股の下から入れ歯の抜けた婆ちゃんのような「フンガフンガ」聞こえてきたら要注意です。(笑)

はずれて無かったとしても、エキパイナットが斜めにねじ込まれてネジ山がつぶれたり、カーボンが谷の部分に挟まってたりもするので、そういう時にネジ山をほじくるものがあるといいのなあ~、と長年思っておりました。ワイヤーブラシをかけても、もうひとつ感はぬぐえなかったんです。

最悪、エキパイナットを一つつぶして、ネジ山部分に切れ目を入れ、それを簡易タップ替わりにすればいいか!と考えていたのですが、それももったいなくてなかなかできません。(セコイ?>笑い)

そうしましら、去年おじゃまさせていただいたDUNCANサイクルさんのブログにでっかいタップの写真が載っているではありゃしませんか!(増田さん、その節はお世話になりました。ありがとうございました)

まさか!そんな大きなタップがこの世の中に存在するなんて思ってもみませんので、強い衝撃を受けました!(笑)俺のほしかったものはこれだ!って。

で、こういう時のモノタロウさんで調べましたが、安くても1本3万円以上、とてもじゃないが手が出ません。そのお金があったら他のものに設備投資したいところです。(願)

【ついに見つけました!M48xP1.5】

定期的にヤフオクでも探していたのですが、出展されているのはピッチのでかいP2.0やP3.0、またP5.0などという凶器にしか見えないものもありましたが(笑)、なかなかP1.5にはお目にかかれません。

今回やっと中古工具を出展されているお店から入手することができました!(嬉)

さっそく、このぶっといヤツをあそこにねじ込んでやりましょう。(笑)

どやねん?どやねん?

うん、もうバッチリです。笑いが止まりません。(笑)

【M48xP1.5のタップをねじ込んでみた図、これでバッチリ!です】

これはストックの350マーク3のヘッドにねじ込んでみたところですが、バッチリ入っていきます。ネジ山も引っかかりがありません。

はずしてみると、ネジ山の奥に溜まっていたカスもきれいに取れてます。

中古のタップなんで少し切れ味は落ちているかもしれませんが、必要があれば再研磨してもらえるので大丈夫でしょう。(以前、工業用刃物の再研磨をしている会社さんのWebサイトの仕事をしていたのでその辺詳しいんです)

【これは完全にダメだったものにアルゴンで盛ってもらい、旋盤で仕上げてもらったもの】

さすがにネジ山が完全にダメになったものは別の方法をとるしかありません。

上記の写真は25年近く前にアメリカから送ってもらった450RTのヘッドですが、このヘッド、ネジ山が完全につぶれており、エキパイナットが全くひっかりもしない状態でした。(涙)

一応、クレームは入れておきましたが、それで直るわけではありません。(涙その2)

仕方がないので、いつも加工をお願いしている友人から直していただきました。

ネジ山の切られた方向を正確に出すのがやっかいだったらしく、専用の治具を作ってもらい、溶接の熱で歪まないように慎重にアルゴンで肉盛り、そして治具を旋盤に止めてネジ切りという気の遠くなるような作業をしていただきました。(作業工賃は新品のカムシャフトが買えるくらい高かったです。>涙)

おかげさまでエキパイナットを入れてもスゥっと入って行きます。

このヘッドのように重傷なら肉盛り+ネジ切りを考えなくてはいけませんが、軽傷なら薄くアルミロウ付けをして、そこにタップでネジを切っていく方法で何とかならんかと考えているわけです。

【うちにあった中古ヘッド。これらも大丈夫でした】

ストックしてあった中古ヘッドも念のため当ててみました。エキゾーストのネジ山はこれで一安心!ポンコツにならずに済みます。(笑)

そうすると誰かに人柱になっていただかないとですね!

【M48xP1.5のタップはこんな感じです】

【とにかくでかくて重い!それに尽きます】

この世のものとは思えないほどの大きさですので重量もかなりあります。

これで頭叩かれたら流血して大惨事になることでしょう。(笑)

【外寸は48ミリ、ネジのピッチは1.5mmです】

外寸は間違いなく48ミリあります。

ネジ山のピッチは1.5ミリと、通常の10ミリのボルトと同じネジピッチです。(M10xP1.5)

故に特殊なサイズと言えますね。

【ハンドル部分は29ミリあります】

ハンドルの嵌る部分も測ってみました。

なんと29ミリもあります!

値段も調べてみましたが、やはり3万円以上するようです。

ここは根性で素手で直接手回しにしましょう。(笑)

【エキパイナットにねじやすりを掛けるの図】

さて、反対にねじ込む方のエキパイナットですが、これはリプロのクロームメッキ仕上げの良い物が手に入ります。

が、一つ問題があって、ネジ部分のサイズにバラツキがあるようなんです。

今組んでいる450デスモヘッドはねじ込んでいくと途中できつくなる部分がありました。

デッドストックの純正品はスルスル入って行きます。

という事は、リプロ品の方はほんの気持ち太いようなんです。

その場合は上記の写真のようにネジやすりを掛けてあげてください。

これでスルッと入るようになります。

ネジやすりはいざって時に便利なので、1本持っておくといいですね!

値段も1本1500円くらいで買えるかと思います。

また、でかいタップの方はご希望の方にはレンタルできるようにしたいと思います。

これでダメならアルゴン肉盛り+ネジ切りの決心が付く事でしょう。(笑)

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

お役に立てれば、とても嬉しいです。


450desmoハイカムヘッドの組み立てとヘッドパーツについて
Storyエンジン系

【450desmoハイカムヘッド、ここまで組みあがりました】

元々レーサーとして使われたエンジンで、初めて見るリフト量のでかいハイカムやハイコンプピストンが組まれていました。残念ながらオイルラインに不具合があり、そのためかじりと削れのあったカムとロッカーアームでしたが、無事修復が終わり組むのがもったいないような状態で帰ってきました。

何分にもレーサーとして組まれたエンジンのため、各部のクリアランスはでかめ、多少のメカノイズは仕方がないのかもしれませんが、ちょっと気になる音が出ていたのでバラさせてもらったのです。

【左がノーマル、右が今回のハイカムです。山の大きさの違いがわかると思います。】

驚いたのはカム山のでかさでした。リフト量を計測してみるとIN側は12.1㎜、EX側が11.1㎜あります。ノーマルがIN側9.11㎜、EX側で8.32㎜でしたから3mm近くでかいんですね!それに合わせてクローズ側のカム山もかなり大きいものになってます。(メガサイクルのものよりでかかったです)

そのため、ノーマルのままのカムトンネルでは入らず、かなり拡大されてました。

以前というか大昔、シドサイクル製のノンデスモ用のカムを450Mark3に組み込んだことがありましたが、その時もやはりリフト量の大きいカム山に合わせてカムトンネルを拡大ボーリングをしてもらいましたので、今回の加工を見た時に懐かしいものを感じました。

現在、このヘッドは組立て作業継続中ですが、一部動きに渋いところがあり、このままではちょっと心配です。そこでオーナー様にお願いしてもう少しお時間をいただきましたので、再度分解及び組立て、調整を繰り返してよりいい状態に持って行きたいと思います。(すみません、今までで一番難航しております)

デスモヘッドの構成パーツもリプロされてます!

これは450RTのデスモヘッドのパーツです。一部普通のデスモの部品などもあり。

分解して再度組みあげる場合、気になるのが各パーツの状態です。

壊れてなかったとしても、摩耗が進んでいた場合は修復か交換が必要となります。

今回バラしたハイカムヘッドのようにロッカーアームのハードクロームがダメになっていてもリクロームすることで再生させることができます。またカム山のかじりはラッピングできれいに直せます。

それくらい金属表面の再生技術は進んでいてビックリするのですが、さすがにロッカーアームの当たり面がズタズタになっていて地金まで削れているものは(海外から入ってきた中古パーツはこういうのがあります>涙)かなり大変な作業になるとのことでコスト面も馬鹿になりません。

じゃあ、もうダメじゃん!と思われるかもしれませんが、あきらめる必要はありません。

デスモヘッドのパーツですらリプロで提供されているのです。

何がリプロで提供されているのか?

実は上の写真に写っている全てのパーツがリプロで提供されています!

正確にはバルブスプリングを除いてなのですが、バルブスプリングは今時?のタイプが用意されているのでほぼすべてと言っていいでしょう。

左上から、

1.オープン側ロッカーアーム

2.クローズ側ロッカーアーム

3.カムベアリングホルダ(DESMOマーク入り)

4.カムシャフト(デスモ)

5.べベルギアセット(250、350、450)及びナット(左ねじ)、ロックワッシャー、ウッドラフキー

6.べベルシャフトベアリング用カラー(オーバーサイズもあり)

7.ロッカーピン及びブッシュ(デスモ用250&350、450専用)

8.バルブ(IN及びEX)デスモ用

9.オイルドレインパイプ(普通用及びRT用)

10.オイルドレインバンジョー

11.デコンプバルブ(RT用)

12.バルブスプリング(ツインタイプ、要ロッカーアーム加工)

あと、写真を撮り忘れたものとしては、バルブガイド(デスモ専用)やオルダムカップリング(べベルシャフトのジョイント、アンダーサイズもあり)、ロッカーピンのゴムプラグ、Oリング、ガスケットなどでしょうか。

と、ここまでのパーツが用意されています。

それであれば万が一回し過ぎて壊しちゃったとしても何も心配ないと思いませんか!!!

いい時代になったものです。10年前までは考えられない状況です。

もちろん、オーバーサイズピストンやピストンリング、シリンダースリーブ、コンロッドキットなんかもあるんです。

現在、入手できるエンジンパーツについては下記リンク先にリストをPDF化したものを貼付けておきました。

ぜひ、ご覧になってください。

※近年イタリアではスペアパーツのリプロ(再生産)が進み、パーツの入手に関しては何ら心配のいらない時代になってきました。ちょっと前までは考えられないような細かいパーツも供給されており、DUCATIシングル好きにはホントありがたい話です。

追伸:実はアメリカの大統領選以降、円安が進んでまいりました。

このままでは年明けに値上げを考える必要があるかもしれません。

もし、必要なものがありましたら年内にお申し込みをお願いいたします。

ご覧いただきありがとうございました。

ご参考にしていただければ嬉しいです。

真っ赤に錆びるのは砂山のジャックナイフだけにしてくれ>>DUCATIシングル用スタッドボルトについて
Storyエンジン系

【左から250用、350用、450用 排気量によって長さが違います】

バイクの中で一番きつい思いをしているボルトと言えば、シリンダーとシリンダーヘッドをクランクケースに留めているスタッドボルトではないでしょうか?

シリンダーヘッドのインテークポートから吸い込まれた混合気はピストンの上昇によって圧縮され、そしてプラグによる強烈なスパークによって点火、爆発、膨張という行程を経ます。

その爆発・膨張した燃焼ガスの圧力をしっかりと逃がさずピストンを押し下げなければなりません。

事件は現場で起きますが、燃焼・爆発・膨張は燃焼室であるシリンダーヘッドとシリンダーの中で起きてます。(笑)

断続的に起きる燃焼時の過大な膨張圧力に負けずにシリンダーヘッドとヘッドを押さえつけるのがシリンダースタッドボルトの役目です。

もし、このスタッドボルトが折れたらどうなってしまうのでしょう?

シリンダーとヘッドの合わせ面から圧縮が漏れ、オイル経路に近いところからはオイル漏れが始まります。

実際に折れるとどうなっちゃうのか?

1990年に出場した「ミラノ→ターラント」で4日目にミスコースをしてしまい、それを故宮田洋二さんが追っかけてきてくれました。

私が乗っていたのはモトビの250、宮田さんはモト・モリーニの125でしたから出るスピードが違います。

それでかなり無理をさせてしまって、宮田さんの乗っていたモリーニ125のヘッドガスケットが吹き抜けてしまったのです。(涙)

「まさか俺のせいで宮田さんをリタイヤさせる事になるのか!」とものすごくガックリきたのですが、そこは同行してくれていたメカニコ(メカニック)のジョルジョが「心配するな」と言って修復作業にとりかかってくれました。

さっそくヘッドをはぐり、シリンダーをはずしてわかったのはスタッドボルトが1本折れており、そのため押えの甘くなった部分からヘッドガスケットが吹き抜けたようです。(前日もヘッド廻りのオイル漏れがあったのですが、既に折れてたのかもしれません)

普通、ツーリングにスタッドボルトなんて持って行きませんよね?

そこはさすが百戦錬磨のメカニコ、ジョルジョは予備を持って来てました。そして吹き抜けたヘッドガスケットもアルミの板を切り抜いて作ってくれ、無事モリーニ125は復活です。お昼ご飯の時間に直してしまうなんて、普段、それ用のパーツが無いと何もできないと思っている私には衝撃的な事実でした。(ありがとう!ジョルジョ。感謝してます)

1990年の「ミラノ→ターラント」の話は別の機会に書かせていただくとして、スタッドボルトの話を続けます。

材質は何が使われているのか

【10.9印の高張力ボルトが使われています】

写真は250、350、450用それぞれのボルトの頭ですが、見ておわかりのように10.9と刻印があります。

これは高張力ボルトと呼ばれるもので、引っ張りに対する強度が高いものです。

この強度が高いことで燃焼時の爆発・膨張圧力を受け留めることができるのです。

一時モンスターか何かでステンレス製のシリンダースタッドが使われていたらしい」のですが、これが折れてしまうという話を聞いたことがあります。(あくまでも聞いた話とご理解ください)

ステンレスでも高張力のものがあるので、それを使えばいいのでしょうが如何せん値段が高いんです。

それと熱が加わった時に強度が保てるのかという心配もあります。

確かにステンレス製のM10の長いボルトもありますが、強度がA4-70タイプで耐力45.9kg/mm²と10.9高張力ボルトの半分(10.9で耐力91.8kg/mm²)しかありませんので、これを使うのは恐しいですよね!

古いのそのまま使えばいいじゃん!>>ダメじゃん(涙)

【一番下は450RTのものですが、サビで表面がぼこぼこになっています。(涙)】

よく腰上のオーバーホールしている写真を見ると、シリンダースタッドが砂まみれになりサビてしまったというのがありますよね。

ドカの場合はアスファルト上での使用が多いのと、スタッドボルトがシリンダーとヘッドの中を通り、外気に触れる機会は少ないので錆びることはまず無いとは思うのですが、長い時間放っておかれた中古エンジンをバラすと表面に腐蝕が出ているものもあります。

写真の一番下のものは450RTで使われていたものですが、きっとオフロードでガンガン走っていたんでしょう、水が回ったのか表面がサビでデコボコになっています。(涙)

このまま使ってもいいのですが、きっとサビ穴のところに力が集中して耐えきれず折れてしまうでしょう。(笑)

実際の長さはどのくらい必要なのか?

ネジ屋さんにお願いすれば、10.9の高張力ボルトの長い物も手に入ります。(M10xP1.5)

しかし、必要としている長さが足りないのです。

パーツリストによれば、250cc用で253mm、350cc用で263mm、450cc用で273mm、実測もしてみましたがパーツリストの通りの長さでした。

M10の10.9ボルトについてネジの問屋さんに聞いてみましたが、最大でも250mm、250用にも3mm足りません。大きな力を受け留めなければならないと考えると、なるべく長さは確保したいところです。

海外ではステンレス製のスタッドボルトを用意してくれているショップさんもありましたが、強度を考えるとそれもちょっと、、、、、。

仕方がないのでネジの問屋さんに特注で作ってもらおうかと考えていたところ、、、、。

スタッドボルトもリプロされました!

なんとイタリアでスタッドボルトもリプロ(再生産)されたそうです!やった~~!!!

あまりスタッドボルトの交換を考える方はいないのかもしれませんが、私のようにパーツを1個1個集めながらDUCATIシングルを組もうとしている人間にとってはとてもありがたい話です。(例のスクランブラーです)

確かにeBayなんかを見ていても、Usedが出展されることはありましたが、状態を考えるとちょっと手が出せません。

今回、イタリアでリプロが始まったものは、もちろん10.9高張力ボルトで長さも各排気量に合わせて提供されています。

それといいのは、4本セットだけではなく、1本ずつのバラ売りもしてくれることです。

私の場合、250と450用は4本セットでほしいけど、350用は在庫が3本あるのであと1本だけほしい、という状況だったのですが、そんなややこしいリクエストにも応えられるようになりました。

リプロ(再生産)されたスタッドボルトの詳細について

今回、リプロされたスタッドボルトは以下の通りです。

250cc用 長さ253mm(ワイド及びナロー)

350cc用 長さ263mm(ワイド及びナロー)

450cc用 長さ273mm(ワイド)

いずれも4本セットと1本バラ売りが可能です。

気になるお値段は、4本セットが14,000円(税込)、1本バラ売りが4,200円(税込)になります。

ご注文は簡単です。

もしご入用な方がいらっしゃいましたら、このサイトの「Contact」のページからお送りいただくか、order@ducati-singles.com まで直接メールにてお送りください。

その際、下記についてお知らせください。

1.パーツ名及び必要数量
2.お名前
3.ご住所(郵便番号も)
4.お電話番号
5.お支払方法(銀行振込み又はPayPalによるカード決済)
6.お使いになるドカの車種・年式等
7.その他ご希望があればどうぞ

お支払い等について

お支払いについては、銀行振込みかPayPalによるカード決済となります。

※PayPalによるカード決済は、後日カード会社さんのWebサイトで分割に変更できるものもあります。

ご入金もしくはPayPalによるカード決済が確認できた時点で正式発注とさせていただきます。

※お振込み先及びPayPalによる請求メールはご注文をいただいた際にメールにてお送りいたします。


※なお、価格につきましては為替変動及び入手状況により変動する場合がございます。

※在庫の確認等は事前にご連絡ください。


※なお、お取り寄せの場合、1~3ヶ月ほどかかる時がございます。

※ご了承いただける方のみ、ご注文ください。

ご覧いただきありがとうございました。

ご参考にしていただければ嬉しいです。


※近年イタリアではスペアパーツのリプロ(再生産)が進み、パーツの入手に関しては何ら心配のいらない時代になってきました。ちょっと前までは考えられないような細かいパーツも供給されており、DUCATIシングル好きにはホントありがたい話です。

詳しくは下記リンク先ページを見ていただくか、より詳しい各カテゴリーリスト(PDF)をダウンロードしてください。(ご注意:今回のスタッドボルトはリストには出てませんのでご了承ください)

あなた様のDUCATIシングルの調子を取り戻すお手伝いができれば幸いです。

ありがとうございます。

べベルフランジからのオイル漏れは、伸びきったおばちゃんのパンツのゴムひものようなOリングが原因か?(涙)
Storyエンジン系

【べベルチューブとフランジ’(左は250用、右は350、450用)】

多くの人が悩まされているのが、ここべベルチューブとフランジの合わせ面からのオイル漏れではないでしょうか?

実は純正新品のOリングを使っても必ず漏れてきます。

それはなぜか?

答えは簡単です。

Oリングの内径がべベルチューブの差し込み部分より大きいからなんです。(驚き)

【べベルチューブの差し込み部分の拡大写真(振動のためか削れて段差ができてます)】

上の写真はべベルチューブのフランジへの差し込み部分を拡大したものですが、一部凹んでいるように見えるのがわかるでしょうか?

ここはフランジの一番上の部分と接触しており、そのためエンジンの振動によって削れてしまったようです。

その下に黒い筋のような跡がありますが、ここがOリングで固定されるようになってます。

実際にべベルチューブとフランジを測ってみますと、

【べベルチューブ側は31mm弱】

べベルチューブの差し込む側は31mm弱でした。

対して、フランジ側はというと、

【250用フランジです】

【350、450用フランジです】

いずれも31mm強、差はいくらもありませんから何ら問題はございません。

【純正ストックのOリングをべベルチューブにはめたみたところ。こんなに隙間が明いてたらダメじゃん(涙)】

では、実際にストックしていた純正のOリングをべベルチューブの差し込みに入れてみると、、、、。

ほれ、この通り。かなりの隙間ができてます。

これでは漏れて当然です。

対策方法としては、

適切なサイズのOリングに替えるのが一番です。

その場合のサイズは、内径30~31mm、線径(太さ)3.5mmくらいがいいでしょう。

ちなみに私の場合は水道用のOリングで内径29.7mm、線径3.5mmというものを見つけました。

少し小さめかもしれませんが、その方がきつく締まっていいでしょう。

材質はNBR(ニトリルゴム)なので、耐油性もあるかと思ったらNBR(ニトリルゴム)も成分によっていろいろな種類があるようです。

詳しくは下記サイトをご覧になってください。



交換方法は、

実際にべベルフランジのOリングを交換する場合、シリンダーヘッドごとはずす必要があります。

その手順は簡単に言うとこんな感じです。

1.圧縮上死点を出す

2.べベルギアの合いマークを確認

3.EXパイとキャブをはずす

4.ロッカーカバーをはずす

5.スタッドボルトを緩め、抜く

6.ヘッドを持ち上げ、べベルシャフトのカップリングをはずす

7.べベルフランジをクランクケースからはずし、Oリングを交換する

8.組み立てはこの逆に行う

こんな感じでやれるのですが、初めての方はちょっと不安になるかもしれませんね。

もし疑問や質問などがありましたら、「Contact」のページよりご連絡ください。

わかる事はその場で回答させていただきますし、即答できないものは少しお時間いただければ調べてお返事いたします。

※私が生まれて初めてヘッドをばらしたのは450マークⅢでした。ツーリング前にプラグのねじ穴つぶしちゃって仕方なくでしたが、なんとかなりました。エンジンがかかった時の嬉しさは今でも忘れません!

ヘッドをはずした際は、カーボンやオイルの付着の状況、できればバルブの当たり具合やガイドとステムのクリアランスなども確認してもらえるといいでしょう。

DUCATIシングルの場合、ガイドの摩耗やステムシールの硬化などの症状が出ている場合が多いですが、それは古いのでしょうがないのではなく、どちらも直すことが可能です。せっかくの機会ですので、今のうちに対処されることをお勧めします。

ご覧いただきありがとうございます。あなた様の大切なDUCATIシングルが調子よく走るのを願っております。


※エンジンパーツ(べベルギアセット、ピストン、リング、バルブ、バルブガイド、ロッカーアーム、カムシャフト等)の入手も可能です。

詳しくは下記リンク先ページのエンジン系を見ていただくか、エンジン系リスト(PDF)をダウンロードしてください。

平成28年度べベルギア祭りを行いました
Storyエンジン系

先日、平成28年度べベルギア祭りを行いました。

夏と言えば麦茶とお祭り!という事で、在庫してたりバラしてあったべベルギアの噛み合わせを確認しました。

その時にべベルシャフト側のサイズ(長さ)を再確認しましたので、今後の参考にしてください。

※計測した寸法はギアの首下からオルダムカップリングの嵌る先っぽまでの長さです。

ワイドケースモデル

450用 191㎜

350用 184㎜

250用 170㎜

ナローケース

350用 170㎜

250用 160㎜

※ワイドケース250とナローケース350セブリングは同じ長さです。

※100、125、175、200等については現物が無いので入手できた時に計測します。

ご参考になれば幸いです。

追伸:べベルギアとべベルシャフトはリプロ品が入手可能です。

べベルギアとべベルシャフトはこのエンジンの肝ともいえる部分ですが、万が一ギアに欠けがあったり摩耗が酷くなっていても落胆しないでください。

現在ではリプロで作られるようになりました。値段も腰抜かすほど高くはありません。まだワイドケース用だけですが、その内ナロー用などもリプロされると確信しております。

ご覧いただきありがとうございました。


※べベルギアを始めとして、各種エンジンパーツ(ピストン、リング、シリンダースリーブ、カムシャフト、ロッカーアーム、コンロッドキット等)の入手も可能です。

詳しくは下記リンク先ページのエンジン系を見ていただくか、1.エンジン系リスト(PDF)をダウンロードしてください。

VHBキャブの最後の「D」ってなんだ?
Storyエンジン系

【3気筒です。(笑)】

VHBキャブの最後の「D」ってなんだ?

60年代後半から70年代のイタリア車の多くに使われていたデロルトのVHBキャブですが、最後の「D」とか「S」ってなんだかご存じですか?

例えばワイドケースシングルで使われていたのはVHB29ADですし、ハーレースプリント(アエルマッキ)等で使われていたのはVHB30ASです。

それは「D」が左で、「S」が右という意味で、アイドリングストップスクリューとエアスクリューのある方向を指してます。

英車で良く使われているアマルキャブですと、R930(L301)とかになっていて、「L」と「R」の違いで右なのか左なのかわかりますよね。デロルトの場合もそれとおんなじで「D」が左で、「S」が右というわけです。(なんだそれだけか!と突っ込まれそうですが、はいそれだけです>笑)

ちなみにDUCATIシングルの場合、キャブは右側についてますので、「D」の右側アジャスタータイプの方が調整はしやすいです。ホントは30φのVHB30ADがあればいいんでしょうが、これは左側アジャスターの「S」しか見たことがありません。(涙)ファンネルの内径を見ると、29φだとちょっと段差が出るので乱流が起きるかもしれません。(30φに着けた場合は段差なし、元々30φ用の設計か?)これは今後の研究課題としましょう。

さて、ここで簡単イタリア語講座です。(笑)

キャブレーターは、CARBURATORE(カルブラトーレ)

左は、DESTRA(デストラ)

右は、SINISTRA(シニストラ)

覚え方としては、デストラ・シニストラ・フィネストラ(destra・sistra・finestra)とゴロ合わせで覚えると簡単です。(フィネストラは英語のwindow、窓という意味です)イタリア語習っていた時にこれをやったら先生に笑われましたが、、、、、。(笑)

ついでにもう一丁!

ガスコックの表示も実は違います。

開くは、APERTO(アペルト)

閉めるは、CHIUSO(キューゾ)

予備は、RISERVO(リゼルボ)

キューゾだけは発音がわかりにくいかもしれませんが、CH*はカキクケコだと思ってください。

ご参考にしていただければ幸いです。

追伸:リクエストがあれば簡単イタリア語講座はもうちょっと続けたいと思います。


※キャブ関係パーツ(VHBキャブ用OHキット、ジェットセット、ニードル+アトマイザー、インマニ、インマニガスケットラバー、インマニスタッド等)の入手も可能です。

詳しくは下記リンク先ページのエンジン系を見ていただくか、2.キャブレーター系リスト(PDF)をダウンロードしてください。

クラッチは重かった(涙)>>大発見付き(笑)
Storyエンジン系

先日、2月末にeBayで見つけた450mark3(ブルーメタ)のクラッチ&プライマリーが届きました。

よくある1台まるまる解体された状態での出品でした。(たぶん100点くらいになってました)

スタート価格も安く、なんと1セント(ドルではなく)です。

eBayの場合、ヤフオクのような自動延長は無いので、最後の一瞬で勝負が決まるところに面白さと悲喜こもごもがあるのですが、何とか落札できたのが今回のクラッチ&プライマリーです。

金額は日本円で766円と奇跡のように安かったのですが、送料が地獄のように高かった!

なんと8,598円!

え~~~! 11倍かよ~~!!!
なんとかならんの~~?

出展者に相談しましたが、重量があるのでムリだと、、、、、。

クラッチが重いんじゃなくて、クラッチは重かったという悲しい出来事がありましたが(笑)無事手元に届きました。

さて、無事届きました。
よくある解体出展のパーツって状態の悪いにも多く、届いてガックリというのもあるんです。

ところが見ての通り、なかなかいい感じなんです。

さっそくバラシてみましたが、スラッジも少ないですし、残っていたオイルもきれい、そしてクラッチプレートの厚みも27㎜あり使用には全く問題ありません。(クラッチプレートはフリクションプレートとプレインプレート(スチール)全体で厚さ27㎜が新品、25㎜が使用限度)

これなら今組もうとしている350エンジンに使えると喜んだのですが、でもどうも違和感が、、、、。

試しにドライブ側のギアの歯数を数えてみました。

プライマリードライブ(1次減速)は350と450は同じものを使っているので、ドライブギアは27丁のはず。(27:57→原則比2.111)

が、なぜか28丁あります。

老眼がひどくなってきたかな?と思い、何度も数えましたがやはり28枚あるんです。(謎)

そんな馬鹿な!と思い、ドリブン(クラッチドライブ側)も数えてみました。

これは59丁ありました!(通常は57丁)

なんだこれ!パチモンか?

減速比は2.107(28:59)なので、他の350、450のものとそう違いはありません。
もしかすると最終後期型の450に使われていたのでは?という事で納得することにしました。たぶん、一生の謎だと思います。(笑)

写真は左から今回の450mark3用、真ん中が450RT用(350&450用)、右が250用(ナローとワイドは同じ)になります。(250用は24:60→原則比2.50)

微妙に違うのがわかるでしょうか?

念のため、記録用に残してある450と350の写真を確認しましたが、やはり27:57です。

う~ん、わからん。(謎)

というわけで未だ謎に包まれていますが、とても貴重なパーツが手に入ったという事で喜ぶことにしましょう。でもなんでなんでしょうね?

わからんな~~?(笑)

ご覧いただきありがとうございました。

ご参考にしていただければ嬉しいです。


※クラッチパーツ(フリクションプレート、クラッチスプリング、ロッドキット、ロッドシール等)の入手も可能です。

詳しくは下記リンク先ページのエンジン系を見ていただくか、1.エンジン系リスト(PDF)をダウンロードしてください。

DUCATIシングルのクラッチを軽くする調整方法 - YouTube
Storyエンジン系

DUCATIシングルのクラッチを軽くする調整方法の動画を撮りました。

やり方は簡単です。

特にクラッチスプリングの重い450には有効だと思います。


※クラッチパーツ(フリクションプレート、クラッチスプリング、ロッドキット、ロッドシール等)の入手も可能です。

詳しくは下記リンク先ページのエンジン系を見ていただくか、エンジン系リスト(PDF)をダウンロードしてください。

DUCATI Singles ストック及び入手可能パーツについてはこちらから

ガチガチ君よさようなら(DUCATI 450Mk3desmo) - YouTube
Storyエンジン系

DUCATI 450Mk3desmoのヘッドを載せ替えました。 前のヘッド(NonDesmo)はガチガチとメカノイズがうるさかったのですが、これは細かい調整をすべて行ったので、とても静かです。 あ~嬉しい!!!!


ご覧いただきありがとうございました。

ご参考にしていただければ嬉しいです。



※近年イタリアではスペアパーツのリプロ(再生産)が進み、パーツの入手に関しては何ら心配のいらない時代になってきました。ちょっと前までは考えられないような細かいパーツも供給されており、DUCATIシングル好きにはホントありがたい話です。

詳しくは下記リンク先ページを見ていただくか、より詳しい各カテゴリーリスト(PDF)をダウンロードしてください。

DUCATI Singles ストック及び入手可能パーツについてはこちらから

DUCATI 450M3(Non Desmo)のガチガチ君対策 その3 - YouTube
Storyエンジン系

450RT用のベベルシャフトから元々付いていたものに戻しました。 べべルギアのはめあいは少しきつくしてみましたが、ガチガチ君は大きくなったような気がします。 次はカム側のベベルギアも入れ替えてテストしてみます。


ご覧いただきありがとうございました。

ご参考にしていただければ嬉しいです。



※近年イタリアではスペアパーツのリプロ(再生産)が進み、パーツの入手に関しては何ら心配のいらない時代になってきました。ちょっと前までは考えられないような細かいパーツも供給されており、DUCATIシングル好きにはホントありがたい話です。

詳しくは下記リンク先ページを見ていただくか、より詳しい各カテゴリーリスト(PDF)をダウンロードしてください。

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